『一日早いフライング祝い』





それは、ハデスたちがお祝いをするために色々準備しているころ。

突然ゲートが開かれ、そちらを向くと明樹が青い顔をして来ていた。


「ちょ、明樹!?なんで来ちゃうの?!お誘いしたのは明日だよ!?」


ハデスが青ざめる明樹に近寄ると、明樹がハデスの後ろに隠れる。

様子がおかしいことに気がつき、ハデスは首をかしげる・


「どうしたのさ」


「た、た、たた助けてくれッ!華音が!」


華音?とゲートのほうを向くと、ゲートが開かれ緑色の髪の綺麗な女性がでてくる。

その女性は華音で、手に・・・紫色の異様な物体をもっていた。


紫色の異様な物体はグツグツとなにか音を立てていて・・・。


「か・・・華音さーん・・・?そ、それ・・・なに?」


「あ!ハデスさんのところでしたのね!実はケーキを作りまして!」


満面の笑みを浮かべるその顔はとても食べてほしそうだった。

それを見たハデスは明樹に耳打ちする。


『ちょっと!まさか君・・・あれをどうにかしろっていうのかい!?』


『そ、そうだよ!頼む・・・ッ!俺はもう死にたくない!』


『君は何度死んだんだい!?』


すると、ざっと音をたてて華音は一歩近づいてくる。

びくっと肩を震わせ二人は一歩下がる。


「ふふ・・・自信作ですのよ?ハデスさんと明樹さん、召し上がれ♪」


明樹は召し上がれ、といったとたん思い切りダッシュでストの下に逃げる。

おい!とハデスはツッコム寸前、もう華音は目の前にいた。







ハデスはもう無理だ!と叫ぶとだっと逃げる。

華音はそれを猛ダッシュで追いかけてきてそして━━━━・・・。



ずて。━━━━べちょ。



ストが思わずだしてしまった足に引っかかった華音は転び

料理は中を舞ったと思ったら見事、ハデスの顔に命中していた。


ハデス以外のメンバー全員が顔を青ざめさせる。


「は、ハデス!?」


明樹はすぐにハデスに駆け寄るが、とうに意識はなく。

何度もハデスの名前を呼ぶ明樹の後ろにはストが立つ。


「す・・・スト!?」


「・・・ハデス様の敵ッ!」


ドSな笑顔を浮かべながらストは自分特性のポイズンクッキーを明樹の口に

つっこみ、無理やり食べさせる。


ごくん、と喉の音を立てた明樹はァァ・・・儚い人生だった、と言い残し倒れる。



残された華音とストは顔を見合わせてハイタッチをする。

そして、そのあとにフーが連れてきた姫様と二人は合流をした。


「あれ?明樹は?華音」


「ああ、姫様!たった今し・・・寝てしまわれましたわ」


「は・・・ハデス様どうしたナノ・・・?」


「フー、惜しい人を亡くしました・・・」




今、二人が天のどこにいるかは、誰もしらない。




(お・わ・り)


フー>私の姫様の出番少ないナノ!!


スト>華音さんのケーキはナイスですね♪あれはいいです♪


━━ハデスは亡くなったため、ここにはこれませんw━━











サクラゼン様より素敵な小説&イラストが!!
ちなみに出し惜しみしているのがまだあります…ww(コラ)
拙宅の2周年を祝っていただいちゃいましたっ!!
管理人より先にお祝いをくださったのです…!去年もそういうパターンだった気がします笑
しかし華音、まさか自分の料理を他人に勧めるほど空気読まなくなったとは…恐らくわざとですね!
ストちゃんと華音はいいコンビになりそうですねぇ〜w
端から見れば最恐のコンビかもしれませんが、もっと遠目で見る分には
相当面白いですよこの人達。
そして遊ばれるのは決まって明樹とハデスちゃん…。
何この構図wwハマり過ぎじゃないですかっww
後日また、いただきものをUPしていきます!!
サクラゼンさん、本当にありがとうございました!!!




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